地中海学会研究会 RESEARCH MEETING

2020.10.21

研究会のお知らせ(12/5)

12月の研究会も下記のようにZoomによるオンラインで実施することになりました。
参加を希望される方はお手数ですが、まず以下のGoogleフォームで参加登録の手続きをお願いいたします。
参加登録をされた方には、後日メールで Zoomアドレス等の詳細についてご連絡いたします。
会員・非会員ともに参加費は無料です。

参加受付先:https://forms.gle/3Nxq8kpTdaf8KeWs6

題 目:イスラーム都市と水施設:マムルーク・オスマン期カイロのサビール・クッターブについて
発表者: 𠮷村 武典(大東文化大学国際関係学部 講師)
日 時:2020年12月5日(土)14時~16時
場 所:オンライン会議システム(Zoom)

要 旨: 東地中海から北アフリカにかけてのイスラーム圏の諸都市では、道路に面した公共の水場の遺構が多く見られる。サビールやシカーヤと呼ばれるこれらの給水施設は住民生活を支える重要なインフラであるが、その形態は地域によって異なる。特にエジプトのカイロでは、上階にクルアーン学校を備えたサビール・クッターブと呼ばれる形式の給水施設がマムルーク朝からオスマン朝にかけて発展し多数建設された。近年行った現地調査をもとに、その立地状況や構造から15-17世紀を中心としたカイロの都市拡張と水施設の関係を考察します。